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教育事業の立ち上げ

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アサーティブ・コミュニケーションで変わる!受講者の主体性を引き出す指導法

2026/9/18 00:00

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5

著者:

中澤怜士

  • 教育事業

  • 研修会社

この記事の結論

研修で受講者が受身になる原因は、否定への恐れなど心理的ハードルにあります。お互いを尊重し主張を伝えるアサーティブ・コミュニケーションを取り入れることで心理的安全性が生まれ、主体性が引き出されます。DESC法などの発言型の提示や肯定的なフィードバック、LMSの活用が有効です。

▼ 目次

研修現場で起こる「意見が出ない」「指示待ち」というリアルな課題感

研修で「発言が出ない」「指示待ちになる」といった受講者の反応に頭を悩ませる研修担当者

企業向け研修や資格講座の運用において、「グループワークで特定の受講者しか発言しない」「質問を投げかけても反応がなく、指示待ちの姿勢になってしまう」といった悩みを抱える研修担当者や講師は多く存在します。受講者に意欲がないわけではなく、「自分の発言が否定されたらどうしよう」「間違ったことを言うのが怖い」という心理的ハードルが行動を阻害しているケースが大半です。

一方的に知識を伝える講座スタイルの研修では、受講者は受身の姿勢に終始してしまいます。受講者自身が自分の考えを言語化し、周囲と対等に意見を交わしながら学びを深める体験を作らなければ、現場で活用できるスキルの習得には繋がりません。

なぜアサーティブ・コミュニケーションが受講者の主体性を引き出すのか

アサーティブ・コミュニケーション(Assertive Communication)とは、自分と相手の双方の権利や主張を尊重しながら、自らの意見や感情を誠実に伝えるコミュニケーション手法です。相手の意思を尊重せずに意見を押し付ける「攻撃的(アグレッシブ)」な態度や、自分の意見を言わずに引き下がる「受身(パッシブ)」な態度とは明確に異なります。

カリキュラムや講座運営にアサーティブな接し方を取り入れることで、学習空間に心理的安全性が生まれます。「どんな発言も受け止められる」という安心感があるからこそ、受講者は失敗を恐れずに自分の意見を述べ、能動的にワークや議論へ参加できるようになります。


研修・カリキュラム設計に取り入れる4つの具体的アプローチ

受講者の自発性を引き出すアサーティブな学びの場を作るには、以下の4つの手法をカリキュラムや指導法に組み込むことが有効です。

・「DESC法」を用いた思考整理と発話のフレームワーク化

ステップ

研修現場でのアプローチ

受講者への効果

Describe(描写・客観的事実)

主観や感情を挟まず、問題となっている事実や状況だけを客観的に伝える

状況を冷静かつ共通認識として把握できる

Express / Explain(表現・説明)

自分の気持ちや意見、考えを主語(Iメッセージ)で誠実に伝える

相手を攻撃せずに自身の意図や姿勢を示せる

Specify(提案・特定)

相手に対して具体的で実現可能な解決策や次の行動を提案する

指示待ちにならず自発的な改善アクションに繋がる

Choose(選択・結果)

提案を受け入れた場合/拒否された場合の選択肢と結果を提示する

双方にとって納得感のある着地点を見出せる

客観的事実の描写(Describe)、気持ちの表現・説明(Express & Explain)、具体的な行動や解決策の提案(Specify)、結果の予測と行動の選択(Choose)の4ステップで思考を整理させるフレームワークを講座内で提示します。発言の型を示すことで、受講者は感情的にならず自律的に意見を伝えられるようになります。

・講師側からの「Iメッセージ」による自己開示と肯定

講師が「〜しなさい」という命令(YOUメッセージ)ではなく、「私はこう考えます」「受講者のアイデアを聞けて嬉しいです」という主語(Iメッセージ)でフィードバックを行います。これにより受講者を威圧することなく、対等な対話を促せます。

・フィードバックコメントにおける「肯定+改善提案」の徹底

アウトプット課題や確認テストの提出物に対して、まずは肯定的な着眼点を伝え、その上でさらなる改善点を対等な視点で提案します。一方的な添削指導ではなく、「次へのステップ」を一緒に探る姿勢を示すことが意欲維持に繋がります。

・心理的心理的障壁を下げる意見共有機会の可視化

いきなり大勢の前で発言させるのではなく、テキストチャットやワンタップで意思表示できるリアクション機能を活用し、小さなアウトプットから段階的に発言へ繋げる設計にします。

対話とフィードバックを効果的に機能させるシステム運用ポイント

提出課題への定性コメント入力やタイムラインでの対話、分析データを一元管理できるSchoo Swingの画面

アサーティブなコミュニケーションを研修全体に定着させるには、学習プラットフォーム側の機能と運用体制を整える必要があります。

・テキストコミュニケーションの活性化とログの蓄積

受講画面上に設置されたコメント機能を活用し、受講者同士や講師との非同期・同期的なやり取りを活性化させます。投稿に対する迅速なレスポンスができる体制を作ることが信頼関係の構築に寄与します。

・アウトプット課題評価での丁寧な個別のコメントフィードバック

単なる点数通知にとどまらず、個別のアウトプット課題提出に対して講師から定性的なコメントやアドバイスを付記できる機能を運用に組み込みます。受講者一人ひとりの学習軌跡に寄り添うことで、継続的な学びのモチベーションを高めます。

・受講者の行動データに基づく個別声かけ

動画の視聴履歴や確認テストの回答傾向などの学修データを可視化し、進捗が滞っている受講者や理解に悩んでいる受講者を特定します。適切なタイミングで個別のアドバイスや再回答依頼を送ることで、脱落を防ぎます。

よくある質問

Q.  受講者同士のグループワークでアサーティブな対話を促すにはどうすればよいですか?

A. ワークの冒頭で「他者の意見を否定しない」「全員が発言権を持つ」といったグランドルールを明示し、DESC法などの発言フレームワークを事前に提示しておくことが効果的です。また、最初は3〜4名の小グループに分けることで一人あたりの発言のハードルを下げることも推奨されます。

Q. オンデマンド講座でもアサーティブな接し方は実践できますか?

A. オンデマンド環境でも可能です。動画の合間に確認テストや自由記述の振り返りフォームを配置し、提出された回答に対して講師や事務局から肯定的なフィードバックコメントを返すことで、双方向の信頼関係を構築できます。

Q. アサーティブな指導を行う際、受講者への評価が甘くなりませんか?

A.  アサーティブは「甘やかす」ことではありません。相手を尊重しつつも伝えるべき改善点や基準は明確に伝えます。「事実」と「提案」を分けて論理的にフィードバックを行うため、むしろ基準が明確になり学習効果が高まります。

まとめ

受講者の指示待ち姿勢を解消し、自発的なアプローチを引き出すためには、相互尊重をベースにしたアサーティブ・コミュニケーションをカリキュラムと講座運営に取り入れることが不可欠です。安心できる対話環境と丁寧なフィードバック設計が、受講者の主体的な学びとスキルの定着を加速させます。

自社ブランドの学習環境を構築できるCMS/LMS一体型システム「Schoo Swing」なら、リアルタイムな双方向コミュニケーション機能や細やかなアウトプット課題フィードバック、学修データの可視化を一元管理でき、受講者のエンゲージメントを高める高品質なカリキュラム設計と教育DXを後押しします。


株式会社Schooについて
「世の中から卒業をなくす」をミッションに、インターネットでの学びや教育を起点とした社会変革を進めている。大人たちがずっと学び続けるオンライン生放送学習コミュニティ『Schoo(スクー)』は2012年のサービス開始後、「未来に向けて、社会人が今学んでおくべきこと」をコンセプトとした生放送授業を毎日無料提供。過去の放送は録画授業として約8,500本公開中。法人向けには社員研修と自己啓発学習の両立を実現する『Schoo for Business』を提供し、学び続ける組織作りに貢献。登録会員数は約100万人、累計導入企業は4,000社を突破。
2014年から約50の大学・教育機関のDXを支援。2021年9月にデータ活用型LMS『Schoo Swing』を提供開始。現在は高等教育機関だけでなく、資格学校や研修事業者など、多様な教育現場へと導入を拡大している。
奄美大島と包括協定を行うなど、地方エリアへの遠隔教育普及によって実現する「未来の暮らし」の確立も進めている。
2024年10月22日、東証グロース市場へ上場。

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Schoo Swing推進ユニット BizDev 教育DX担当

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